リュウキュウキビタキ

リュウキュウキビタキは、南西諸島で一年中見られるスズメ目ヒタキ科の鳥類です。
他に夏鳥として日本に飛来する亜種キビタキもいて、亜種キビタキと比べると、少し小さくオスの黒色の羽が緑色を帯びているなどの細かい違いがあります。

海外の図鑑やサイトなどでは、琉球列島の固有種と紹介されている場合もあり、情報が錯綜している感じです。

リュウキュウキビタキの画像

暗い林でさえずるリュウキュウキビタキのオスの画像
さえずるリュウキュウキビタキの成鳥オス(撮影時期:6月初旬)
暗い林でさえずるリュウキュウキビタキの若鳥オスの画像
リュウキュウキビタキの若鳥オス(撮影時期:5月初旬)
陽が差し込む林でさえずるリュウキュウキビタキの若鳥オスの画像
リュウキュウキビタキの若鳥オス(撮影時期:6月下旬)

リュウキュウキビタキの鳴き声

亜種キビタキに比べると、短くさえずります。
「チュイチー」や「ピーチュチョ」「フィーピーッ」などと聞きなしされています。

成鳥のさえずり

若鳥のさえずり

別個体の若鳥のさえずり

沖縄「小浜島」でのリュウキュウキビタキ

リュウキュウキビタキの若鳥の顔のアップの画像
6月に出会ったリュウキュウキビタキの若鳥

小浜島でのリュウキュウキビタキも、留鳥として一年中、島で生活していると思われます。
ですが、林内で生活しているので、鳴き声が聞こえてこないと存在確認が難しいです。

その為、鳴き声がしなくなる7月以降は、いるかいないのかが不明。

リュウキュウキビタキ若鳥の後ろ姿の画像

2月中旬頃から、大岳の展望台へ向かう階段の林や西大岳の遊歩道の林から、リュウキュウキビタキのさえずりが聞こえてくることがありますが、姿を見せてくれるのはまれです。

たださえずりはキレのある綺麗な声なので、2月中旬頃から一気に存在感を放ちます。(鳴き声は早朝にたまに聞こえる頻度)

とは言え、姿を見るには1日中待って1回あるかないかです。

会える時期

小浜島でのリュウキュウキビタキの観察記録
4月5月6月7月8月9月
△鳴△鳴
10月11月12月1月2月3月
△鳴△鳴
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

リュウキュウキビタキの図鑑情報

図鑑情報
種名リュウキュウキビタキ
サイズ/体重全長13.5cm/14〜17g(キビタキの体重より)
英名Narcissus Flycatcher
分類スズメ目/ヒタキ科/キビタキ属
学名Ficedula narcissina owstoni
漢字黄鶲
時期南西諸島で留鳥
他、屋久島やトカラ列島の個体は夏鳥、奄美諸島や琉球諸島の個体群は留鳥と考えられている
分布南西諸島から福岡までで確認されている。
世界分布は、上海から香港、台湾で確認されている。
環境森林
行動暗い林を好む。
枝にとまり様子を確認し、飛び立って、同じ枝または別の枝に移動しながら昆虫類やクモ類などを採食する。
繁殖期以外は1羽で生活しているものが多い。
林の中にいることが多く、開けた場所にはあまり出てこない。

リュウキュウキビタキの動画

小浜島の行き方
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