
ミドリカラスモドキは、迷鳥として飛来することがあるスズメ目ムクドリ科に分類される鳥類です。
13亜種に分けられていて、日本に渡来する亜種は不明とされていますが、虹彩の色、尾の長さからフィリピンかスラウェシに分布する亜種(A.p.panayensis)かマレーシアに分布する亜種(A.p.strigata)のいずれかとされています。
ミドリカラスモドキの画像

ミドリカラスモドキの鳴き声
ミドリカラスモドキの地鳴きは、コムクドリに似た声で「キュルキュル」「キュルィー ジュジュジュ」などと鳴きます。
また「ピヨーッ」と金属音のような声や警戒時には「ギャーッ」と鳴きます。
沖縄「小浜島」でのミドリカラスモドキ

小浜島のミドリカラスモドキは、2024年4月21日の風が強い日の夕方に電柱にとまっている姿が観察できました。
聞き慣れない少し電子音のような声で鳴いていて、しばらくすると飛んでいってしまいました。
飛んでいった方向を探しながら歩いていると、離れたところ電線にとまっていました。
ここでもしばらくすると、どこかに飛んでいってしまい、そのまま見失ってしまいました。
会える時期
小浜島でのミドリカラスモドキの観察記録 | |||||
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4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
△ | ー | ー | ー | ー | ー |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。) |
ミドリカラスモドキの図鑑情報
図鑑情報 | |
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種名 | ミドリカラスモドキ |
サイズ/体重 | 全長約17〜20cm/約60g |
英名 | Asian Glossy Starling |
分類 | スズメ目/ムクドリ科/カラスモドキ属 |
学名 | Aplonis panayensis |
漢字 | 緑烏擬 |
時期 | 迷鳥 |
分布 | 西表島や与那国島、石垣島で観察例あり 世界分布:本来はインド東北部からマレー半島までの沿岸、タイ、カンボジア、南部沿岸、アンダマン諸島、スマトラ、ジャワ、ボルネオ、フィリピン諸島に留鳥として分布 |
環境 | 海上、沿岸部、港湾、大きい湖沼、内陸の河川や湖沼など |
行動 | 平地から山地の森林に生息するが、都市部の樹木の多い公園や街路樹などにもやってくる。 アカギ、ガジュマルなどの木の実を好む。 日本では幼鳥の記録が多い。 1987年に台湾で飼い鳥として多数輸入されていたものが、赤目で気持ちが悪いとされ、多くが台中市で放鳥された結果、台湾各地で野生化して増加し、それが八重山諸島へ渡来したと思われる。 |