オオグンカンドリ

オオグンカンドリは、迷鳥として台風通過直後などに見つかることが多いカツオドリ目グンカンドリ科に分類される鳥類です。

全世界の熱帯・亜熱帯に広く分布していて、日本では特に南西諸島での記録が多いです。

オオグンカンドリの画像

飛翔するグンカンドリの画像(左向き)
オオグンカンドリの幼鳥。似た鳥のコグンカンドリの幼鳥は、お腹の白い羽が翼の2〜4列ほどまで入り込んでいます
飛翔するグンカンドリの画像(斜め左向き)
オオグンカンドリの成鳥の記録は、日本ではないとされています
飛翔するグンカンドリの画像(正面右向き)

オオグンカンドリの鳴き声

オオグンカンドリの地鳴きは「アッアッアッ」「アアー」などと鳴きます。

また繁殖地では「アワワワワ…」と泡立つような声で鳴きます。

沖縄「小浜島」でのオオグンカンドリ

飛翔するグンカンドリの画像(右向き)

小浜島のオオグンカンドリは、2024年4月3日に、つんつくビーチの上空を舞っているのが観察されました。

オオグンカンドリは、30分ほどつんつくビーチ上空を舞った後、小浜島の細崎方面へと飛んでいきました。

この日は、台湾付近を震源とした地震が起きた日で、少なからずオオグンカンドリに影響があったのではないかと考えられます。

会える時期

小浜島でのオオグンカンドリの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

オオグンカンドリの図鑑情報

飛翔するグンカンドリの画像(真下)
図鑑情報
種名オオグンカンドリ
サイズ/体重全長約86〜100cm(翼開長約206〜230cm)/約1〜1.8kg
英名Great Frigatebird
分類カツオドリ目/グンカンドリ科/グンカンドリ属
学名Fregata minor
漢字大軍艦鳥
時期迷鳥
分布北海道、本州、九州、伊豆諸島、小笠原諸島、硫黄列島、南鳥島、奄美諸島、琉球諸島、大東諸島、八重山諸島で観察記録がある。
全世界の熱帯・亜熱帯に広く分布し、7つの亜種に分けられる。
環境海上、沿岸部、港湾、大きい湖沼、内陸の河川や湖沼など
行動海上をゆっくり飛び回り、海面に浮いてきた小魚などをくちばしですくいあげるように捕ったりする。

島嶼や小さな岩場を休憩や繁殖に利用するが、大半の時間は洋上で飛翔しながら生活し、陸から数百km離れた洋上にも姿を現す。

アホウドリ類のようにあまり羽ばたかず長距離を飛ぶことができ、さらに高速での飛翔や旋回もこなす。しかし羽毛に油分が少なく、防水性がほとんど無い為、水面に浮く事も泳ぐ事も出来ない。

繁殖の際は島嶼の低木が生えた地域にコロニーを作り、他のグンカンドリ類と混じって繁殖することもある。コロニーに降り立ったオスは赤い喉袋を風船のように膨らませてディスプレイを行う。

樹上に小枝を組んで巣を作り、1個だけ産卵する。抱卵期間は45〜55日。
ヒナが巣立つまで約半年、ヒナが親元を離れるまでさらに約半年かかる。

海鳥の中でも繁殖期間が長く、親鳥は普通2年に1度しか繁殖しない。
また、巣材の奪い合いをすることが多く、この時に卵やヒナが争いに巻きこまれて死ぬこともある。

日本では成鳥の記録はないとされる。

オオグンカンドリの動画

小浜島の行き方
おすすめの記事