南西諸島に位置する小浜島。
南西諸島には、そこに分布する南国の鳥さん達がいます。
小浜島は人口が700人程度の島なので、野鳥の人間に対する警戒心は低いかと思いきや…
あまり人に会わない分、人と会いたくない個体が多く飛来するのか、意外と姿を見せてくれない個体が多いです。
この記事では、小浜島で会える南西諸島の野鳥達を15種まとめて、会いやすさを評価してみました。
- リュウキュウアカショウビン
- リュウキュウサンコウチョウ
- リュウキュウキビタキ
- キンバト
- ムラサキサギ
- ズグロミゾゴイ
- シロハラクイナ
- オオクイナ
- リュウキュウコノハズク
- リュウキュウアオバズク
- カンムリワシ
- リュウキュウツミ
- ミフウズラ
- リュウキュウツバメ
- エリグロアジサシ
★会いやすさの基準
鳥さんに興味がない人でも、道を歩いていれば会えるかどうかを基準に、出現頻度を星の数で評価してみました。
目次
小浜島で会える南西諸島の野鳥14種
リュウキュウアカショウビン
西大岳の遊歩道が1番会いやすいです。
探せば、枝の隙間から姿が見えたりします。
林や茂みにも生息していて、近くの見晴らしのいい枝や枯れ木にとまっている、サプライズアカショウビンな出会いも稀にあります。
リュウキュウサンコウチョウ
西大岳の遊歩道で、会えます。
リュウキュウキビタキよりは姿を見せてくれやすいです。
6月には雛が巣立っていて、親鳥の後を追いかける雛鳥と忙しなく食べ物を探す親鳥がいて、会う機会が増える印象でした。
リュウキュウキビタキ
西大岳の遊歩道で、たまに会えます。
鳴き声だけ聞こえて、姿が見えない事の方が多いです。
キンバト
鳴き声は聞こえるけど、姿は見えない鳥さんの代表です。
大岳周辺の遊歩道で、ジッとしていると、一瞬だけ飛び出してくる事があります。
ムラサキサギ
畑のそばを歩いていると、会いやすい鳥さんです。
ズグロミゾゴイ
人の生活圏を上手く利用している個体もいて、集落でもよく目撃情報があります。
シロハラクイナ
よく会える鳥さんです。
よく車道を歩いている姿を見かけます。結構距離があるのに、すぐに隠れてしまいます。
オオクイナ
繁殖期の終わりの9月頃から夕暮れ時に開けた場所に出てきてくれやすいです。
リュウキュウコノハズク
夜に歩いていると、1度は会えるくらいには出会いがあります。
7月中旬くらいに雛が巣立って、たまに会えたりしました。
リュウキュウアオバズク
夜に小浜島を歩ければ、電線にとまっていたり、地面に降りていたりします。
リュウキュウコノハズクよりは会いにくいです。
昼間の出会いは1年5ヶ月いて、1回だけ。
リュウキュウアカショウビンと比べて、一生懸命さが無いのも原因です。
カンムリワシ
同じ場所にいる事が多いので、会いやすいです。
時期は秋〜春。
リュウキュウツミ
小浜島でも留鳥として生息していると思われますが、個体数が少ないのか、出会いは数ヶ月に1回程度でした。
車道に面した木の枝にとまっていたり、ハトのような鳥影で空を飛んでいたり…
注意深く辺りを観察しないと見過ごしそうな…不意な出会いが多かったです。
林や茂みが近くにある場所なら、どこでも会う機会がありそうな感じです。
ミフウズラ
畑の際を歩いていると、突然飛び出してきたり…畑から畑へ移動していく瞬間を目撃したり…
いつも出会いは一瞬です。
畑からの移動は、朝方や夕暮れ時に見かける事が多かったです。
リュウキュウツバメ
港や牧場周辺でよく会えます。
大群で見られるわけではなく、1ペアで会える事が多い印象です。
エリグロアジサシ
小浜島に来る航路のポールによくとまっています。
軍艦岩の奥の岩場で繁殖していて、距離は遠いです。
小浜島にはいない南西諸島の鳥さん
番外編として、石垣島や西表島に分布しているから、小浜島にもいるかも!?
と思って、小浜島での探鳥していましたが…1年5ヶ月いても、小浜島でハッキリとした姿を見れなかった南西諸島の鳥さん達をご紹介…
リュウキュウサンショウクイ
小浜島の空を飛んでいく姿はよく見かけますが、小浜島でとまり姿を見た事はありませんでした。
イシガキシジュウカラ
小浜島では、声も姿も確認できませんでした。
オリイヤマガラ
小浜島では、声も姿も確認できませんでした。
ツルクイナ
ツルクイナは、南西諸島に位置する八重山諸島に分布していて、小浜島も八重山諸島にある島ですが、確実にツルクイナという出会いは滞在中は1度もありませんでした。
2回ほどそれらしき鳥影を見た気がしましたが…実際にツルクイナかどうかわからないくらいの怪しい記録です。
アカヒゲ
越冬しに来るという論文を頼りに探してみましたが、僕は気配すら感じ取る事ができませんでした。
2024年でも小浜島に越冬しに来るのか…確かめられないまま、小浜島滞在が終わってしまいました。
小浜島で会える南西諸島まとめ
南西諸島を代表する鳥さん達の多くは、小浜島でも観察できました。
イシガキシジュウカラは小浜島にもいるかと思っていましたが、1年5ヶ月の滞在中に一度も気配を感じなかった事から、小浜島には分布していないと結論づけました。
小浜島に大岳という小さな山があって、適度な森林地帯も広がっていますが…イシガキシジュウカラが繁殖するには適した環境ではないのでしょうか…
西表島と石垣島に分布はしているので、その間にある小浜島もイシガキシジュウカラの飛来ポイントになりそうな感じがしますが、一時の飛来すらなかったように思います。
とはいえ、365日島全域を探鳥できていたわけではないので…どこかしらのタイミングで、小浜島にもイシガキシジュウカラが飛来する事があるのかも?
また、リュウキュウサンショウクイも空から鳴き声が聴こえるだけの事が多くて…
枝どまりのリュウキュウサンショウクイに小浜島で会えなかったのが、心残りでした。
そして西表島に行った時は、探していなくても電線にとまっているくらい身近な野鳥だったのに驚きました。
今回は2023〜2024年の記録なので、年によって、また変化が見られるでしょう。
小浜島に飛来する鳥さん達が末長く命を繋いでいける事を願ってます。