セッカ

セッカは、スズメ目セッカ科に分類される鳥類で、草原などの開けた環境を好む鳥さんです。

繁殖期になると、飛びながらさえずる姿がよく目立ちますが、秋冬にかけては草むらの中で隠れて生活しているため、出会いはあまりなくなります。

セッカの画像

イネ科の穂にとまるセッカの画像
イネ科の穂にとまるセッカ
口の中が黒いセッカのオスの画像
セッカのオスは口の中が黒い

セッカの鳴き声

「ヒッヒッヒッ」と鳴き始め「チャッ、チャッ、チャッ」と長くさえずります。

セッカは飛びながら、さえずることも多いです。
その際、山なりに上がったり下がったりしながら、縄張り範囲内を行ったり来たりします。

さえずり

沖縄「小浜島」でのセッカ

枯れ枝にとまるセッカの画像

小浜島には高い山がなく、農耕地や湿地が島中に広がっていて、開放的な地域です。

その為、開けた場所を好むセッカがかなり生息していて、スズメよりも存在感があります。
なので、小浜島はセッカの島と言ってもいいくらいです。

小浜島では3月頃からセッカがさえずり始め、繁殖期が本格化する頃には、毎日その姿を見れるくらい目立つようになります。
ただ繁殖期が終わると、あれだけ賑やかだったセッカは静まり返って、存在感が無くなってしまいます。

小浜島での観察の際は、畑の畦の茂みに巣があったのか、観察者が近づくとギリギリまで近づいてさえずり続ける行動も見られました。

会える時期

小浜島でのセッカの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

セッカの図鑑情報

図鑑情報
種名セッカ
サイズ/体重全長13cm(翼開長16cm)/6.8g
英名Zitting Cisticola
(Zitting:ハサミでチョキチョキと何かを着る音を意味する。Cisticola:学名の属名で、citus(潅木)+cola(棲むもの)を意味する)
分類スズメ目/セッカ科/セッカ属
学名Cisticola juncidis
漢字雪加
時期留鳥または漂鳥。
分布沖縄〜東北。(北日本に生息する個体は、冬に暖かい場所に移動する)
世界分布は、アフリカ、ヨーロッパ南部、インド、東南アジア、中国南部、台湾、オーストラリア北部。
環境平地の川原、草原、農耕地など。
行動繁殖期には、オスが縄張りの上空を鳴きながら羽ばたいて、波状飛行で飛び回る。
地域によっては一夫多妻で繁殖する。
主に草むらの中で行動し、昆虫類やクモ類などを採食する。
特に非繁殖期は草むらから出てくることがなく、危険を感じると飛び立って、同じ区画の茂みに逃げることが多い。
田んぼなどでは稲が成長して茂った頃に飛来し、秋遅くまで繁殖を続ける。
セッカはクモの糸で裁縫し、葉と葉を縫い合わせた精巧な巣を作ることが知られていて、最高で20個ほどの巣を作る。その為、子育てはメスのみが行う。

セッカの動画

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