シロガシラ

シロガシラは、南西諸島に生息するスズメ目ヒヨドリ科の鳥類です。
日本ではヒヨドリ科の鳥類は、ヒヨドリとシロガシラの2種しか生息していません。

頭の特徴的な白い羽から、シロガシラと名付けられています。

シロガシラの画像

枝にとまってさえずるシロガシラ
枝先でさえずるシロガシラ
体を低くして獲物を探すシロガシラ
茂みを移動中のシロガシラ。体を低くしたりして獲物を探しているようです
電線にとまるシロガシラ
電線にもよくとまるシロガシラ
朽ちた木の周りを鳴きながらウロウロして採食しているシロガシラ
枯れ木の周りで採食するシロガシラ
食べ物をくわえた子育て中のシロガシラ
5月11日、食べ物を咥えたシロガシラを発見。ヒナが孵っているようです

シロガシラの鳴き声

シロガシラは、オオヨシキリのような声で「ギョギョッ、ギョギョッ」と鳴いたり
「ピキョッ、キョッ、トルウ」「キョキョキョ、ピーァ」とリズミカルに鳴いたりします。

オオヨシキリのような鳴き声

複数の鳴き方を組み合わせて

短い鳴き方

少し金属感のある鳴き声

沖縄「小浜島」でのシロガシラ

小浜島のシロガシラは、島内の農耕地や茂み、電線などでよく見られます。
ヨシ原のような草丈が高い茂みを好み、茎にとまってさえずったり、飛び出た枝などの目立つところでさえずっています。

また電線でさえずっている姿もよく観察されるため、小浜島でのシロガシラ遭遇率はかなり高いです。

小浜島は農耕地が広がり、それに隣接するように林や茂みが存在しています。
そこに、それぞれの個体が縄張りを持っていて、毎日同じ場所でさえずっている点も、小浜島のシロガシラ遭遇率が高い理由の一つになっています。

会える時期

小浜島でのシロガシラの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

シロガシラの図鑑情報

図鑑情報
種名シロガシラ
サイズ/体重19cm/不明
英名Light-vented Bulbul
分類スズメ目/ヒヨドリ科/シロガシラ属
学名Pycnonotus sinensis
漢字白頭
時期留鳥(南西諸島)
分布日本では南西諸島に生息。
世界では、台湾・中国南部を中心に多数生息している。
八重山諸島に留鳥として生息するのは日本固有の亜種ヤエヤマシロガシラ (P. s. orii) で、沖縄本島南部では人為的に持ち込まれたであろう台湾原産の亜種タイワンシロガシラ (P. s. formosae) の個体群が繁殖し、作物への食害を起こしている
環境農耕地、平地の林、ヨシ原、茂みなど
行動繁殖期以外は群れでいることが多い。
木の茂みや生垣の中の枝を伝って、木の実や昆虫類、クモ類などを採食する。ある程度、食事が済むと茂みから出て、電線や枯れ木などにとまり少し休息するとまた移動する。飛んでいるハエなどを空中採食することもある。先島諸島の個体群と沖縄島の個体群では鳴き声に違いが見られる。

シロガシラのこと

ヒヨドリとシロガシラを並べた画像

ヒヨドリ科の1種のシロガシラ。

ヒヨドリ科というと「ピーヨ」と激しく鳴くヒヨドリを思い浮かべる人が多いと思います。
ですが、ヒヨドリはスズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属で、ヒヨドリ属はヒヨドリ1種のみしか分類されておらず、多くのヒヨドリ科の鳥さんは、シロガシラ属に分類されています。

そんなシロガシラも分類されるシロガシラ属には、35種ほどの鳥さんがいて、東南アジアなどで多く出会うことができます。

シロガシラ属の鳥種の豊富から、シロガシラ属はヒヨドリ科を代表するグループと言われています。

シロガシラの動画

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