ハヤブサ

ハヤブサは、留鳥として北海道から九州に分布するハヤブサ目ハヤブサ科に分類される鳥類です。

ビルの窓辺などでも子育てする事が知られていて、人間の環境への適応力もある鳥さんです。

八重山諸島では冬鳥として飛来します。

ハヤブサの画像

鉄塔にとまるハヤブサの画像
ハヤブサは雌雄同色。メスの方が大きい
電柱にとまるハヤブサの画像
電柱や鉄塔、木のてっぺんなどの見晴らしのいい場所にとまっている事が多いです
飛翔するハヤブサの画像

ハヤブサの鳴き声

ハヤブサは、「ケーケーケー」や「キイキイ」「キッ キッ」などと鳴きます。
警戒の時やカラスにちょっかいをかけられた時によく鳴き、非繁殖期にはほとんど鳴きません。

カラスとの獲物の奪い合い

沖縄「小浜島」でのハヤブサ

頭を掻くハヤブサの画像

小浜島のハヤブサは、11月頃から鉄塔や鉄柱•木のてっぺんなどで佇んでいる姿がよく見られます。

早朝にどこからともなく飛来して、あたりの様子を伺っている事から、鉄塔などを狩場や休憩場として利用していました。

ハヤブサにやられてしまった鳥として、シロハラクイナやチュウダイズアカアオバトが確認されました。
シロハラクイナを捕らえた時は車道での狩りだったので、車が通って獲物を離してしまったのか、オサハシブトガラスがハヤブサの捕った獲物を奪おうとしていました。
その後、カラスの隙をついてハヤブサが獲物を奪い返す瞬間も観察できました。

小浜島のハヤブサの渡去時期は3月下旬頃と考えられ、3月に近づくにつれて、小浜島での観察例が少なくなっていきました。

会える時期

小浜島でのハヤブサの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ハヤブサの図鑑情報

飛びだすハヤブサの画像
図鑑情報
種名ハヤブサ
サイズ/体重全長オス:約42cm、メス:約49cm(翼開長約84〜120cm)/オス:500〜680g、メス:800〜1200g
英名Peregrine Falcon
分類ハヤブサ目/ハヤブサ科/ハヤブサ属
学名Falco peregrinus
漢字
時期北海道から九州:留鳥または冬鳥
八重山諸島:旅鳥または冬鳥
分布世界的に広く分布する。
南極大陸とニュージーランドやハワイ諸島など一部の諸島を除いて全世界に20亜種前後が生息
環境平地から山地の海岸、河口、河川、湖沼、農耕地など
行動1羽かつがいで生活する。

羽ばたいて直線的に飛び、時々滑翔する。

非繁殖期には、日中は安全な場所で休息し、朝夕は活発に行動して主に鳥類をとる。低空を飛んでいるものや、地上で休んでいるものを上空に飛び立たせて追いかけたり、飛翔中の群れを乱して1羽を追いかけて足でつかいとる。

海岸や山地の断崖や岸壁の岩棚や横穴などで繁殖する。
近年は、市街地のビルの窓辺や、鉄塔の鉄骨の横組みの隙間などに営巣する事もある。

3月から4月中旬頃に産卵する(北海道では4月上旬が多い)
普通3〜4個の卵を産み、抱卵は主にメスが行い、オスはメスが食事中などに抱卵を代わる程度。
抱卵期間は30日ほどで、メスはヒナの孵化後10日ほど抱雛を続ける。
その間,オスは狩りをして食べ物を巣へ運搬するが、ヒナへの給餌はメスが行なう。

孵化後2週間ほどすると、メスは巣の近くの高い場所にとまってヒナを見守りながら、オスが食べ物を運んで来るのを待つようになる。
4週間ほどすると,メスも巣を離れて狩りに出る。

ヒナは孵化後5〜6週間で巣立つ。
巣立ち後通常は、親鳥から食べ物をもらいながら徐々に狩りの技術を習得し、2ヶ月ほどで分散して行く。

ハヤブサの動画

小浜島の行き方
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