コムシクイ

コムシクイは、旅鳥として飛来するスズメ目ムシクイ科に分類される鳥類です。

八重山諸島では、越冬する個体もいる事が知られています。

ムシクイ類は姿だけでは種の識別が困難で、さえずりや地鳴きなどの鳴き声での判別が不可欠です。

コムシクイの画像

コムシクイと思われる画像
コムシクイと思われる個体
大岳で出会ったムシクイ類の画像
大岳の林で出会ったムシクイ類
茂みの中で会ったムシクイ類の画像
茂みの中で活動していたムシクイ類

コムシクイの鳴き声

コムシクイの地鳴きは「ヂキッ」「ビッ」と聞こえ、さえずりは「ジョジョジョ…」や「ジリリ…」と早口で抑揚のない声です。

コムシクイは、日本鳥類目録改訂第6版までメボソムシクイとされていた種が、改訂第7版ではメボソムシクイ、オオムシクイ、コムシクイの3種に分類された内の1種です。

この3種はさえずりや繁殖地が違いますが外見上の違いは僅かで、渡り途中などで声が聞けない場合には識別が難しいです。

ムシクイ科など外見がよく似た種が多い分類群では、声の違いが識別には重要です。

メボソムシクイ類3種の鳴き声(聞きなし)
種名地鳴きさえずり
メボソムシクイ「ビッ」「ギュッ」「ヴィッ」「チョリチョリ チョリチョリ…」「チョリチョチョ チョリチョチョ…」4拍でさえずることが多いが、3拍の個体もいる
オオムシクイ「ジッ」「ジジッ」「ジジロ ジジロ」「チチロ チチロ」
コムシクイ「ヂキッ」「ビッ」「ジョジョジョ…」「ジリリ…」

コムシクイの地鳴き

オオムシクイの地鳴き?

メボソムシクイのさえずり?

沖縄「小浜島」でのコムシクイ

茂みの中で幼虫を食べるムシクイ類

小浜島のコムシクイは、10月頃から飛来し3月頃まで気配を感じます。

コムシクイを含めたムシクイ類は、隠れて行動している為、コムシクイ以外のムシクイ類が飛来していても、地鳴き以外で判別するのが難しいです。

その為、コムシクイの観察記録は、他のムシクイ類の観察記録も混じっている可能性がある事は否定できませんので、ご了承ください。

会える時期

小浜島でのコムシクイの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

コムシクイの図鑑情報

図鑑情報
種名コムシクイ
サイズ/体重全長約12cm(翼開長約20cm)/約9.5g
英名Arctic Warbler
分類スズメ目/ムシクイ科/ムシクイ属
学名Phylloscopus borealis
八重山諸島で越冬するのは、亜種アメリカコムシクイ(P.b.kennicotti)とされる
漢字小虫喰
時期旅鳥:主に日本海側
旅鳥または冬鳥:八重山諸島
分布繁殖地:ユーラシア大陸のタイガ全域やアラスカなど
越冬地:東南アジア、八重山諸島
環境水辺の低木があるところで繁殖。
低地や山麓の森林、林縁、庭園などで越冬
行動渡りの途中のムシクイ類と変わらないと思われる。

農耕地の畦に生えた人の胸ほどの高さ(120cm)ほどの雑草帯の中でも行動し、昆虫類を捕食する。

コムシクイの動画

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