ツバメチドリ

ツバメチドリは、旅鳥や夏鳥として日本に飛来するチドリ目ツバメチドリ科の鳥類です。
チドリ目の鳥でありながら、ツバメのような見た目や飛び方をしているため、「ツバメ」と「チドリ」という2種類の鳥の名前が付けられています。

石垣島や宮古島など、局地的に繁殖が確認されていますが、多くは旅鳥として稀に出会える程度です。

ツバメチドリの画像

地上から飛び出したツバメチドリ
飛び立つツバメチドリ
空を背に飛翔するツバメチドリ
天気が良くないと、飛翔写真の撮影は難しいけど、天気が良いと陽炎が出始めて写真がメラメラします
モミジヒルガオを背景に飛翔するツバメチドリ
周年咲いているモミジヒルガオを背景に
空を飛ぶツバメチドリの群れ
飛翔するツバメチドリの群れ

ツバメチドリの鳴き声

ツバメチドリは、主に飛びながら「キュ」「クリリ」「キュリリリ」と鳴きます。もちろん、地上にいる時も鳴くことはあります。

飛翔中の鳴き声

沖縄「小浜島」でのツバメチドリ

赤土の畑に身を潜めるツバメチドリ

小浜島のツバメチドリは、4月中旬から5月初旬に群れで飛来している様子が確認できました。

サトウキビ畑の赤土が剥き出しになった場所で休みつつ、その上空を飛び回る姿はまさにツバメそのもの。リュウキュウツバメ(約13cm/翼開長30cm)も一緒に畑の周りを飛び回るので、ツバメチドリ(約23cm/翼開長59cm)の大きさがより実感できる景色が広がります。

ツバメチドリは、石垣島や宮古島で繁殖が確認されているため、小浜島でも繁殖が見られるかもと期待しました。
ですが渡りの時期以降、小浜島でツバメチドリと出会うことはできず、小浜島は中継地でしかない可能性が高いです。

小浜島にはサトウキビ畑や牧草地が広がり、ツバメチドリの繁殖に適した環境がありそうなのですが、サトウキビの成長や雑草により土が剥き出しの状態が長く続かない点などが関係しているのではと考えています。

会える時期

小浜島でのツバメチドリの観察記録
4月5月6月7月8月9月
中旬⚪︎上旬⚪︎
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ツバメチドリの図鑑情報

図鑑情報
種名ツバメチドリ
サイズ/体重全長23cm(翼開長59cm)/約150g
英名Indian Pratincole
分類チドリ目/ツバメチドリ科/ツバメチドリ属
学名Glareola Maldivarum
漢字燕千鳥
時期夏鳥または旅鳥
分布中華人民共和国東部やロシア南東部、ヒマラヤ山脈などで繁殖し、東南アジアやオーストラリア北部で越冬する。
日本には渡りの途中でまれに飛来する旅鳥だが、局所的に日本国内での繁殖例(夏鳥)もある。
環境農耕地、埋立地や荒れ地、河川、草原など
行動群れになって行動し、飛びながらトンボやハチ、ハエなどの昆虫類を主に食べる。朝夕に活発に活動し、日中は地上で休息していることが多い。
地上にいる時は、顔を小刻みに動かす仕草が見られる。
土塊や木屑、小石などがごろごろしているような荒れ地や農耕地で、コロニーをつくり、地上に営巣する。卵は主に2〜3個で、抱卵期間は18日ほど。雌雄で交代して抱卵する。

ツバメチドリの動画

小浜島の行き方
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