コムクドリ

コムクドリは、渡り鳥として季節ごとに日本に飛来するスズメ目ムクドリ科の鳥類です。
夏鳥として北海道や本州北部で繁殖し、春秋の渡りの時期には日本各地で見られます。

名前の通り、ムクドリよりも小さく、ムクドリの群れに混じっている事があります。

コムクドリの画像

電線にとまるコムクドリ

コムクドリの鳴き声

コムクドリは普段は「キュル」「ギュッ」と鳴きます。(地鳴き)
ムクドリよりも濁りの少ない声で、慣れると聞き分けできるくらいには違いがあります。

繁殖期にはオスが「ピキュ キュキュキュ キュルル ピキュ ピー」と早口でさえずります。

コムクドリのさえずり(ぐぜり)

沖縄「小浜島」でのコムクドリ

小浜島のコムクドリは、10月頃から見られ始め、コムクドリのみの群れやムクドリに混じって飛来しています。

電線にとまっている姿をよく見かけ、採食している様子はあまり見られません。

カラムクドリやムクドリと比べると、遭遇頻度は少ない印象です。
その理由としては、コムクドリのみの群れの飛来が不定期で1日ほどの短期的なものである事。
ムクドリの群れに混じっていると、ちゃんと観察しないと発見できない事が挙げられます。

それでも本州のムクドリの群れよりはコムクドリが混じっている事が多い印象で、ムクドリの群れを探せば1羽はコムクドリがいるかもと期待させてくれるくらいには出会えています。

会える時期

小浜島でのコムクドリの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

コムクドリの図鑑情報

図鑑情報
種名コムクドリ
サイズ/体重全長約19cm(翼開長約32cm)/約47g
英名Chestnut-cheeked Starling
分類スズメ目/ムクドリ科/ムクドリ属
学名Agropsar philippensis
漢字小椋鳥
時期夏鳥または旅鳥。
八重山諸島では旅鳥で、島での滞在は短い傾向がある。
分布日本では北海道や本州北部で繁殖。
渡りの時期は本州中部以南の地域でも見られる。

世界全体で見ると、千島列島、サハリン南部、日本で繁殖し、フィリピン、ボルネオ島北部などで越冬する。
環境平地から山地の林
行動繁殖期以外は群れで生活するものが多い。

ムクドリよりも樹上生活が多く、地上を歩いて採食する事は少ない。
林内を枝移りして移動し、昆虫類•木の実などを採食する。

春秋の渡りの時期には、ムクドリの群れの中に混じって行動するものもいる。
羽ばたき飛行で直線的に飛び、降りる直前に帆翔する。

コムクドリの動画

おすすめの記事