ムクドリ

ムクドリは、スズメやカラスと並んで身近な鳥として紹介される野鳥で、日本国内全域で1年中普通に見られる留鳥です。(八重山諸島では冬鳥)

群れで行動する事が多く、渡りの時期には別のムクドリ類も混じって群れている事もよくあります。

ムクドリの画像

草地を歩くムクドリ2羽
ムクドリは雌雄ほぼ同色。オスは胸や腹・背が黒っぽく、メスは褐色に近い。
草地に降り立つムクドリ
危険を感じると木の上や電線にとまり、安全だとわかると、採食場に降り立ってくる(右奥:ムナグロ、右前:ホシムクドリ)
電線にとまるムクドリとコムクドリ
ムクドリ類は別のムクドリ類とも一緒に行動しがち(左:コムクドリ19cm、右:ムクドリ24cm)

ムクドリの鳴き声

ムクドリは、「ジュ」「ギュ」「ジュル」などと色々な声で鳴きます。

1羽ではそうでもないですが、群れで鳴き交わしが始まると、かなり騒々しいです。

群れの鳴き声(静かver)

沖縄「小浜島」でのムクドリ

朝焼けに染まるムクドリ

小浜島のムクドリは冬鳥として11月頃から飛来し、5月の中旬頃には小浜島を渡去しますが、11月〜5月あたりまではよく見られる鳥さんです。

早朝は電線で群れていて、その後は近くの牧草地や牧場の草地などで採食行動をしています。

カラムクドリやギンムクドリ、ホシムクドリ、コムクドリと混群を作っている事もよくあり、ホシムクドリとは牧場で一緒に行動している場面をよく観察できました。

会える時期

小浜島でのムクドリの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ムクドリの図鑑情報

電線にとまるムクドリの群れ
図鑑情報
種名ムクドリ
サイズ/体重全長約24cm(翼開長約40cm)/約80g
英名White-cheeked Starling
分類スズメ目/ムクドリ科/ムクドリ属
学名Spodiopsar cineraceus
漢字椋鳥
時期留鳥または漂鳥。
八重山諸島では冬鳥。
分布日本を含めた東アジアに広く分布する。
環境平地から山地の市街地、農耕地、川原、疎林など。
行動1年を通して群れで生活するものが多い。
採食は樹上か農地、芝地、背丈の低い草地などで、特に草刈り後に多く、昆虫類や木の実などを食べる。

暗い林内や丈の高い草原の中にはほとんど入らない。
採食場では少数で行動するが、夕方に近づくにつれて集まり、大きな群れとなる事も多い。
集団ねぐらでは大群のまま夜を過ごし、繁殖終わりの8〜9月頃から大群になり、街路樹などでも夜を過ごすようになる。

ムクドリの動画

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