キョウジョシギ

キョウジョシギは、旅鳥として日本に飛来するチドリ目シギ科の鳥類です。
東海地方以南では越冬する個体も少数います。

キョウジョシギと言う名前は、まだらの羽模様を京都の女性の着物に例えてつけられました。

また英名の「Ruddy Turnstone」は、くちばしで石をひっくり返して食べ物を探す習性からきています。

キョウジョシギの画像

キョウジョシギの成鳥の画像
キョウジョシギは、ほぼ雌雄同色。成鳥夏羽のメスはオスよりも頭と顔に褐色味があり、翼の茶色の部分が薄い(撮影時期:8月)
キョウジョシギの成鳥冬羽の画像
キョウジョシギの群れを見ると、羽模様がそれぞれ違う事も多い。この子は成長冬羽から夏羽に移行中と思われる(撮影時期:4月)
キョウジョシギの幼鳥の画像
キョウジョシギの幼鳥と思われる個体。顔の黒い模様がハッキリとしていない。太めの白い羽縁があるので、第1回冬羽に移行中?(撮影時期:8月)
地面をほじくるキョウジョシギの画像
キョウジョシギは、石をひっくり返したり、砂をほじくったりしながら採食する

キョウジョシギの鳴き声

キョウジョシギは、濁った声で「キョウ」「キョキョキョ」「ビリリリ」「ビョウ ビョ ビョ…」と色々な声で鳴きます。

5月頃には「キョイ キョイ キョリョリョリョ…」とディスプレイの声を出します。

飛翔時の鳴き声

沖縄「小浜島」でのキョウジョシギ

早朝の海岸で採食するキョウジョシギの画像

小浜島のキョウジョシギは、干潮時の海岸で活動していることが多く、数羽で採食している様子がよく見られます。

4月頃から見られ始め、6〜7月頃はあまり見られなくなりますが、8月以降は再び小浜島にやってきます。
8月以降のキョウジョシギは、その年生まれの幼鳥が多く見られるところも観察ポイントです。

干潮し始めの時間帯だと、キョウジョシギが近づいてきてくれることもありますが、
干潮しきったり、満潮時だと、キョウジョシギの警戒心は高めの傾向があります。

できるだけ近い距離でキョウジョシギを観察•撮影するには、干潮し始めてから1時間•潮が満ち始めて数時間後が狙い目です。

会える時期

小浜島でのキョウジョシギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
⚪︎⚪︎
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

キョウジョシギの図鑑情報

図鑑情報
種名キョウジョシギ
サイズ/体重全長22〜24cm(翼開長50〜57cm)/約100g
英名Ruddy Turnstone
分類チドリ目/シギ科/Arenaria属
学名Arenaria interpres
漢字京女鷸
時期春と秋の渡りの時期によく飛来する(4〜6月、8〜10月)
南西諸島では越冬する個体もいる。
分布日本に飛来する多くは、日本を休憩地点として飛来する。
世界分布はユーラシア大陸北部、北アメリカ北部のツンドラ地帯で繁殖し、南アジア、南アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどで越冬する。
環境海岸の砂浜、岩場、干潟、河口、河川、水田など
行動数羽から10数羽の小群で行動することが多いが、採食はばらばらになって行う。
水辺や岩場を動き回り、小石や木片、海藻などをくちばしでひっくり返したり、岩の隙間や砂地などから昆虫類、甲殻類などをとらえて食べる。
また、二枚貝は殻を上手に開いて中身を食べる。

キョウジョシギの動画

小浜島の行き方
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