
キョウジョシギは、旅鳥として日本に飛来するチドリ目シギ科の鳥類です。
東海地方以南では越冬する個体も少数います。
キョウジョシギと言う名前は、まだらの羽模様を京都の女性の着物に例えてつけられました。
また英名の「Ruddy Turnstone」は、くちばしで石をひっくり返して食べ物を探す習性からきています。
キョウジョシギの画像




キョウジョシギの鳴き声
キョウジョシギは、濁った声で「キョウ」「キョキョキョ」「ビリリリ」「ビョウ ビョ ビョ…」と色々な声で鳴きます。
5月頃には「キョイ キョイ キョリョリョリョ…」とディスプレイの声を出します。
飛翔時の鳴き声
沖縄「小浜島」でのキョウジョシギ

小浜島のキョウジョシギは、干潮時の海岸で活動していることが多く、数羽で採食している様子がよく見られます。
4月頃から見られ始め、6〜7月頃はあまり見られなくなりますが、8月以降は再び小浜島にやってきます。
8月以降のキョウジョシギは、その年生まれの幼鳥が多く見られるところも観察ポイントです。
干潮し始めの時間帯だと、キョウジョシギが近づいてきてくれることもありますが、
干潮しきったり、満潮時だと、キョウジョシギの警戒心は高めの傾向があります。
できるだけ近い距離でキョウジョシギを観察•撮影するには、干潮し始めてから1時間•潮が満ち始めて数時間後が狙い目です。
会える時期
小浜島でのキョウジョシギの観察記録 | |||||
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4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
⚪︎ | ⚪︎ | ー | ー | ○ | ○ |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
ー | △ | △ | ー | △ | ー |
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。) |
キョウジョシギの図鑑情報
図鑑情報 | |
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種名 | キョウジョシギ |
サイズ/体重 | 全長22〜24cm(翼開長50〜57cm)/約100g |
英名 | Ruddy Turnstone |
分類 | チドリ目/シギ科/Arenaria属 |
学名 | Arenaria interpres |
漢字 | 京女鷸 |
時期 | 春と秋の渡りの時期によく飛来する(4〜6月、8〜10月) 南西諸島では越冬する個体もいる。 |
分布 | 日本に飛来する多くは、日本を休憩地点として飛来する。 世界分布はユーラシア大陸北部、北アメリカ北部のツンドラ地帯で繁殖し、南アジア、南アメリカ、アフリカ、オーストラリアなどで越冬する。 |
環境 | 海岸の砂浜、岩場、干潟、河口、河川、水田など |
行動 | 数羽から10数羽の小群で行動することが多いが、採食はばらばらになって行う。 水辺や岩場を動き回り、小石や木片、海藻などをくちばしでひっくり返したり、岩の隙間や砂地などから昆虫類、甲殻類などをとらえて食べる。 また、二枚貝は殻を上手に開いて中身を食べる。 |