トウネン

トウネンは、旅鳥として干潟などに飛来するチドリ目シギ科の鳥類です。

浜辺をちょこちょこと歩き回る姿が愛らしい鳥さんですが、似た姿の他の鳥さんも多いので、識別には慣れが必要です。

トウネンの画像

夏羽から冬羽になりかけのトウネンの画像
トウネンは雌雄同色。夏羽から冬羽に移行中と思われる個体
ゴカイ類を引っ張り出すトウネンの斜めからの画像
浜辺を歩き回りゴカイ類を引っ張り出すトウネン

トウネンの鳴き声

トウネンは「チュリッ」「ピョ」「チュ」「プリッ」と色々な声で鳴く。

体が小さいわりに声は大きい。

沖縄「小浜島」でのトウネン

浜辺を走るトウネンの画像

小浜島のトウネンは、2023年8月12日と2024年1月16日に観察できました。(何度も海辺に出かけていれば、もう少し遭遇頻度が高まった可能性は大きいです。)

シロチドリやキョウジョシギ、メダイチドリやオオメダイチドリに混じって、1羽だけで採食行動をしていました。

他のシギ•チドリ類に比べると、警戒心は高くなくて、ジッとしているとトウネンの方から近づいてきてくれる状況でした。(これが個体差なのか、種の性質なのかは、定かではありませんが…)

今回の調査だけだと、小浜島のトウネンは飛来するものの数は少なく、滞在期間も短い事がわかります。

会える時期

小浜島でのトウネンの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

トウネンの図鑑情報

ゴカイ類を引っ張り出すトウネンの正面画像
図鑑情報
種名トウネン
サイズ/体重全長約15cm(翼開長約30cm)/約27g
英名Red-necked Stint
分類チドリ目/シギ科/オバシギ属
学名Calidris ruficollis
漢字当年
時期旅鳥。
本州中部以南では少数が越冬。
分布夏季にシベリア北東部やアラスカ北西部のツンドラ地帯で繁殖。
冬季は東南アジアからオーストラリア、ニュージーランドにかけて越冬する。
環境干潟、河口、砂浜、水田、湿地など
行動群れで行動し、大きな群れになると数千羽にもなる。
以前は万単位の群れが見られる事もあったが、近年では数百羽の事が多い。

干潮時の干潟、休耕田の水深の浅い場所や乾きかけた泥地などで、くちばしを下に向けたまま忙しく歩き回り、多くは地表面の甲殻類や貝類、昆虫類の幼虫などをとる。

トウネンの動画

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