ズグロミゾゴイ

ズグロミゾゴイは、八重山諸島を代表するペリカン目サギ科の鳥類の1種です。

夏鳥として飛来するミゾゴイとは別種で、宮古島や八重山諸島で1年中見られる留鳥です。

ズグロミゾゴイの画像

頭が青黒いズグロミゾゴイの画像
雌雄ほぼ同色。オスの方が冠羽が長い傾向がある。頭の青黒い羽色が名前の由来
落ち葉の下の獲物を狙うズグロミゾゴイ
落ち葉の下の獲物を狙うズグロミゾゴイ
ズグロミゾゴイの幼鳥の画像
ズグロミゾゴイの幼鳥(撮影時期:8月8日)

ズグロミゾゴイの鳴き声

ズグロミゾゴイは、繁殖期に「ポォー ポォー」と鳴きます。

主に夜に鳴き、林の木にとまって、10回前後繰り返して鳴きます。
ミゾゴイの鳴き声に似ていて、判別は難しいです。

夜のさえずり

カラスへの警戒音

カラスを警戒するズグロミゾゴイの画像

※カラスへの警戒音は、くちばし同士をぶつけた音のようでした

沖縄「小浜島」でのズグロミゾゴイ

ガジュマル広場のズグロミゾゴイ

小浜島のズグロミゾゴイは留鳥として生息し、人家の庭で採食行動している様子も観察できます。

それ以外の林などでは、隠れて行動している事が多く、なかなか姿が見られません。
出会う時は、護岸の階段や林周辺の芝生でポツンとしている事が多く、飛び立って気づく事が多いです。

海岸林の個体は警戒心が強く、目で見るのがやっとの状況になると思いますが、
人家や人の生活圏で暮らしている個体に会えれば、近距離で撮影チャンスもくれる事があります。

特に星野リゾート「リゾナーレ小浜島」のガジュマル広場を縄張りにしている個体がいて、よく現れるという情報もありますので、ホテルに宿泊された方は運試しに探してみるのもいいかもです。

会える時期

小浜島でのズグロミゾゴイの観察記録
4月5月6月7月8月9月
△鳴幼鳥
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ズグロミゾゴイの図鑑情報

ズグロミゾゴイの正面顔の画像
図鑑情報
種名ズグロミゾゴイ
サイズ/体重全長約47cm(翼開長約86cm)/約380g
英名Malayan Night Heron
分類ペリカン目/サギ科/ミゾゴイ属
学名Gorsachius melanolophus
漢字頭黒溝五位
時期留鳥
分布宮古島と八重山諸島に分布。(利尻島と徳島県でも記録あり)

インド南部、中華人民共和国南部、東南アジア、フィリピンなどで繁殖。
多くの分布域では周年生息するが、インドの個体は、冬になるとインドネシアで越冬する。
環境常緑広葉樹林、、農耕地、林縁、湿地、芝生、民家の庭など
行動日中は木の茂みで休息し、夕方になると飛び立って採食場へ向かう。
休息場と採食場とはあまり離れていない場合が多い。

カエル、トカゲ、ミミズ類などを採食する。
日中に活動する個体は少ないが、曇りや雨の日は日中でも採食行動を行う。

キジバトの巣に似た、枝を粗雑に積んだ巣を作る。
4〜5個の卵を産み、雌雄交代で抱卵する。育雛も雌雄で行う。

ズグロミゾゴイの動画

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