キアシシギ

キアシシギは、チドリ目シギ科に分類される鳥類です。
旅鳥として春と秋の渡りに見られますが、南西諸島では越冬する個体もいます。

黄色い足が特徴的で、それ以外は控えめな見た目の鳥さんです。

キアシシギの画像

海辺のキアシシギ
キアシシギは雌雄同色。見た目だけではオスとメスはわかりません。(夏羽)
海辺を歩くキアシシギ
名前の由来である黄色い足が特徴的。(冬羽)

キアシシギの鳴き声

キアシシギは、よく通る声で「ピューイ」などと鳴き、5月頃には「ピピピ ピピュ ピピュ ピピピ…」とディスプレイの声で鳴きます。

飛び立つ時の鳴き声

採食しながらの鳴き声

沖縄「小浜島」でのキアシシギ

オオメダイチドリとキアシシギ
左:オオメダイチドリ、右:キアシシギ

小浜島のキアシシギは、イソシギと並んでよく見られるシギです。
渡りの時期を過ぎても見られ、小浜島では越冬しています。

干潮時の海辺やマングローブ林に行けば、大体会える鳥さんで、遭遇率は高いです。

南西諸島の区分は冬鳥と紹介される事が多いですが、越夏も越冬もしている可能性があり、どの時期でも観察できる機会があると思われます。

会える時期

小浜島でのキアシシギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

キアシシギの図鑑情報

図鑑情報
種名キアシシギ
サイズ/体重全長約25cm(翼開長約55cm)/約125g
英名Grey-tailed Tattler
分類チドリ目/シギ科/キアシシギ属
学名Heteroscelus brevipes
漢字黄脚鷸
時期北海道から沖縄:旅鳥
春は4月から5月、秋は他のシギ•チドリ類よりも早い7月下旬から観察され始め、10月頃まで普通に観察される
九州や南西諸島では、越冬する個体もいる。
分布シベリア北東部やカムチャツカ半島などで繁殖する。
冬季は東南アジア、ニューギニア、オーストラリアで越冬する。
環境干潟、河口、海岸の砂浜、岩場、河川、水田など
行動群れで行動することが多く、大きい群れは100羽を越す。
岸辺や浅い水の中で昆虫類、甲殻類などをとる。
休息時は防波堤、テトラポット、護岸に積まれた岩、時には低木の上など高い場所を好んで休む傾向があり、干潟や海岸などの平坦なところでも流木や石の上などで休む。
よく歩き、比較的近くで採食活動も行う。

キアシシギの動画

おすすめの記事