クロサギ

クロサギは、ペリカン目サギ科の鳥類で、名前の通り黒い姿をしています。
ですが、クロサギには黒色型と白色型の個体がいて、クロサギだけど白い姿をしているものもいます。

そんなクロサギの白色型は奄美大島以南に多いです。

クロサギの画像

干潟を歩くクロサギの黒色型の画像
クロサギの黒色型
飛翔するクロサギの白色型の画像
飛翔するクロサギの白色型。くちばしと足が黄色くて、足はかなりゴツい
干潟で採食するクロサギとコサギとチュウサギの画像
左:コサギ、中央:クロサギ、右:チュウサギ

クロサギの鳴き声

クロサギはあまり鳴きませんが、飛翔時に「ォ゛ァアアッアッアッォ゛ァァア」と絞り出すような声で鳴くことがあります。

飛翔時の鳴き声

沖縄「小浜島」でのクロサギ

飛翔するクロサギの黒色型の画像

小浜島のクロサギは、主に干潮時のつんつくビーチで見られます。

つんつくビーチでは、クロサギの黒色型と白色型のどちらもが飛来し、たまに数羽で集まっていることもあります。(当サイトの調査では黒色型2羽と白色型1羽の3羽)

波打ち際を歩き、獲物に狙いを定めて、海の中に突っ込んだり、
短距離を飛んで、獲物の動きを探る行動をしながら狩りをしています。

そんなそれなりに会える頻度の高いクロサギですが、2023年の調査では、クロサギの繁殖を確認することはできませんでした。

会える時期

小浜島でのクロサギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

クロサギの図鑑情報

狩りをするクロサギの白色型の画像
図鑑情報
種名クロサギ
サイズ/体重全長58cm(翼開長101cm)/約540g
英名Pacific Reef Heron
分類ペリカン目/サギ科/コサギ属
学名Egretta sacra
漢字黒鷺
時期本州中部以南で留鳥。
それより北で夏鳥。
南西諸島では留鳥。
分布日本全国(北海道ではまれ)
世界分布は東アジア、東南アジアからオーストラリア、ニュージーランド、ミクロネシアにかけて。北方で繁殖した個体は、冬季に南へ移動する。
環境海岸の岩場、入り江、干潟、河口など
行動1羽かつがいで行動し、特に磯の水辺で採食する。
主に魚類を食べ、カニやエビなども食べる。
黒色型と白色型が存在し、お互いにつがいになることもある。
巣は岩棚に作るのが普通。
2〜5個の卵を産み、抱卵期間は25〜28日ほどで、孵化後35〜40日ほどで巣立つ。雌雄で抱卵し、育雛も雌雄で行う。

クロサギの動画

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