タシギ

タシギは、旅鳥として水田や湿地に飛来するチドリ目シギ科の鳥類です。

タシギには見た目がそっくりな鳥さんが6種類いて、識別難易度がかなり高い鳥さんです。
(タシギに似ている鳥さん6種:ヤマシギ、コシギ、アオシギ、オオジシギ、ハリオシギ、チュウジシギ)

その中でタシギは比較的出会いが多く、そっくりさんの基準の鳥とされているので、先にタシギの特徴を押さえたいところです。

タシギの画像

湿地で行動するタシギの画像
タシギはくちばしが頭2つ分くらいあって、長く見える。ジシギ類の指標種なので、特徴を押さえたい

※タシギは飛んだ時に広げた羽の次列風切の先端が白い為、よく目立つのもポイントです。(×他のタシギ属3種)

タシギの鳴き声

タシギは「ジェッ」としわがれた声で鳴き、飛び立つ時によく鳴きます。

飛び立つ時のタシギの鳴き声

沖縄「小浜島」でのタシギ

湿地から少し出てきて活動するタシギ
湿地で他の鳥さんを観察していたら、タシギも少し離れて位置で採食していました

小浜島のタシギは、湿地やサトウキビ畑周辺で見られますが、茂みに隠れて行動しているので飛び去ってからタシギに気づく事が多いです。その為、ハッキリと姿が見られる事は稀です。

タシギを含めたジシギ類は、姿が似ているのでハッキリと姿が見れないと識別が困難ですが、そもそもしっかり姿が見れないので満足のいく調査はできませんでした。

活動場所自体は、毎日決まった場所で活動しているようですが、いつも飛び去ってから気づくくらいなかなか探しきれません。

会える時期

小浜島でのタシギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

タシギの図鑑情報

図鑑情報
種名タシギ
サイズ/体重全長約25〜27cm(翼開長44〜47cm)/約80〜140g
英名Snipe
分類チドリ目/シギ科/タシギ属
学名Gallinago galinago
漢字田鴫
時期旅鳥。
本州中部以南では越冬する。
小浜島では、春•秋•冬に見られる。
分布ユーラシア大陸北部、北アメリカ大陸北部で繁殖。
越冬地はヨーロッパ南部、アフリカ、中東、インド、東南アジア、北アメリカ大陸南部。
日本では、春と秋に渡りの途中に飛来する旅鳥、もしくは本州中部以南では越冬のため飛来する冬鳥。
環境水田、湿地、川原、池や沼の湿田地、干潟など
行動1羽でいる事もあるが、多くは小群で行動し、30羽ほどの群れになる事もある。
ジシギ類の中で最も水気のあるところで採食する傾向があり、長いくちばしを泥の中に差し込んでミミズ類や貝類、甲殻類、昆虫類の幼虫などを食べる。
飛び立つ時に「ジェッ」と1、2回鳴く事が多い。
5月頃には、繁殖地ではない日本でも飛翔中に尾羽を動かして「ブルルル…」と風を切る音をたててディスプレイをすることがある。

タシギの動画

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