チュウシャクシギは、旅鳥として干潟などに飛来するチドリ目シギ科の鳥類です。
下に曲がった大きなくちばしが特徴的で、同じ特徴を持つ似た鳥さんには、コシャクシギ、ハリモモチュウシャク、ダイシャクシギ、ホウロクシギの4種がいます。
チュウシャクシギの画像
チュウシャクシギの鳴き声
チュウシャクシギは大きな声で「ピピピピピピピ」と主に7音で鳴く。
地上の他、飛び立つ時によく鳴く。
5月頃の海岸ではさらに大きな声で「ポーポーピルルル…」とディスプレイの声を出す。
沖縄「小浜島」でのチュウシャクシギ
小浜島のチュウシャクシギは、石長田海岸周辺のマングローブ林に飛来します。
数羽からの群れだったり、2羽だったり1羽だったり…比較的近くで観察できる事もあります。
小浜島のシギ類の中では飛来数の多い種で、4〜5月の春の時期が特に出会いが多かったです。
南西諸島では少数が越冬するとされていますが、小浜島では滞在しているというよりは、たまにマングローブ林にやってきて採食しているといった感じでした。
会える時期
小浜島でのチュウシャクシギの観察記録 | |||||
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4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
○ | ○ | ー | ー | ー | 鳴 |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
△ | △ | 鳴 | ? | △ | ー |
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。) |
チュウシャクシギの図鑑情報
図鑑情報 | |
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種名 | チュウシャクシギ |
サイズ/体重 | 全長約42cm(翼開長約80cm)/約360g |
英名 | Whimbrel |
分類 | チドリ目/シギ科/ダイシャクシギ属 |
学名 | Numenius phaeopus |
漢字 | 中杓鷸 |
時期 | 旅鳥。 南西諸島では少数が越冬。 |
分布 | ユーラシア大陸と北アメリカの寒帯から亜寒帯にかけての地域で繁殖。 冬季はアフリカ、中東、インド、オーストラリア、中央アメリカ、南アメリカで越冬する。 |
環境 | 干潟、海岸の岩場、農耕地、河川、マングローブ林など |
行動 | 数羽で行動する事もあるが、数十羽から100羽以上の群れでいる事が多い。 渡りの時期には沖合を数百から1,000羽以上も飛ぶ事がある。 海水域では砂や泥の穴にくちばしを差し入れてカニをとって食べ、他の獲物をとる事は少ない。 淡水域ではカエルやオタマジャクシなどを、畑や荒れ地ではバッタなどの昆虫類を多くとる。 |