オオクイナ

オオクイナは、ツル目クイナ科の鳥類で、先島諸島に留鳥として生息しています。

夜行性で繁殖期の夜の鳴き声以外は、ほとんどその気配を感じることのない為、出会うのが難しい鳥さんです。

オオクイナの画像

オオクイナのオスの画像
オオクイナのオス
オオクイナのメスの画像
オオクイナのメス。

オオクイナの鳴き声

オオクイナは、繁殖期の夜に茂みの中で「アー」と1声で鳴きます。
他にも「プア プア」という2声で鳴くこともあり、いずれもゆっくりとしたテンポで繰り返し長く鳴き続ける。

また「ガアアア…」と朝夕に鳴くこともあります。

夜に聞こえてくる鳴き声

夜の鳴き声2

夜の鳴き声「ガアアア…」

沖縄「小浜島」でのオオクイナ

小浜島にもオオクイナは生息していました。島内の林などに広く分布していると思われますが、当ページのオオクイナ情報はリゾートホテル敷地内と隣接するゴルフ場の林に限定されます。

4月には、リゾートホテル敷地内の林からも叫び声のような鳴き声が聴こえてきて、その存在を知ることはできますが、姿を見るとなったら途端に難しくなります。

2023年の調査では、4月の薄暗い早朝にリュウキュウコノハズクを探していた時に、たまたま林から出てきたオオクイナのつがいが最初の出会いとなりました。

その後は、5月頃の日の入り前に、林から林へ移動するつがいの姿を観察したのみで、6月•7月には、夜の鳴き声もまったく聴こえなくなりました。

それでも会える機会があるのが、早朝か日暮れ前。
茂み近くの道に出てきている時があり、1ヶ月に1回あるか程度でチャンスがある感じです。

会える時期

小浜島でのオオクイナの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

オオクイナの図鑑情報

図鑑情報
種名オオクイナ
全長/重さ全長26cm(翼開長47.5cm)/不明
英名Slaty-legged Crake
分類ツル目/クイナ科/オオクイナ属
学名Rallina eurizonoides
漢字大秧鶏
時期先島諸島に留鳥。
環境省のレッドリストにより絶滅危惧種(EN)に指定されている。
分布先島諸島、インド、スリランカ、フィリピン、台湾、インドネシア、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー
日本に生息する亜種を含めると6亜種が現存している。
環境よく茂った常緑広葉樹林や背丈の高い草地など
行動日中は薄暗い林内にいることが多いため、姿を見ることは非常に少ない。ごくまれに林道に出ている個体がいるが、警戒心が強く、少しの物音でも素早く茂みに隠れてしまう。
日中は足音を出さないくらいゆっくりと歩き、主に昆虫類や未水類、カタツムリ類などを採食する。
休息は樹上ですることが多く、繁殖期の夜間には叫び声のような鳴き声を出す。
4〜8月に地表や地表から1メートルの高さにある樹上に枯草を組み合わせた巣を作り、4〜8個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は14日。雛は早成性で、孵化後しばらくするとすぐに歩けるようになり、親鳥と共に行動するようになる。
親鳥はふ化したヒナが歩けるようになるまでおよそ一日、巣の中でヒナを温めていた事も観察された。

オオクイナの動画

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