ミフウズラ

ミフウズラは、チドリ目ミフウズラ科に分類されている鳥類で、南西諸島で1年中見られます。
ただ、畑などの草地に隠れるように行動していることが多く、実際に会うのはとても難しい鳥さんです。

ミフウズラの名前の由来ですが、ミフウズラの足には後ろに指がなく、前に3本の指しかありません。
この特徴から「ミフ」の「ミ」は「三」を意味していて「三足鶉」という別名もあります。

ですが、足が前足3本しかない事と、全身のまだら模様が美しい事から「三斑鶉(ミフウズラ)」と名前がつけられました。

ミフウズラの画像

畑から畑へ走り抜けるミフウズラの画像
ミフウズラはメスの方が羽色が鮮やか。小浜島滞在1年ほどで、唯一撮影できた畑から畑へ走り抜けるミフウズラ

ミフウズラの鳴き声

ミフウズラは「ボォ ボォ ボォ」と、繁殖期にメスがさえずります。

ですが声が小さく、近くで鳴いても鳴き声に気づかないこともあります。

メスのさえずり

沖縄「小浜島」でのミフウズラ

小浜島のミフウズラは、留鳥として1年中生活していますが、出会いはとても少ないです。

その出会いも、ミフウズラが草むらに隠れているところから飛び出して、存在に気づく事が多いと言ったもの…満足する出会いになる事はほとんどありません。

それでも早朝や夕暮れ時には、畑から畑へ移動する為、車道を横切るミフウズラに会える事があります。
ただタイミング次第なところがあり、車道を横切るミフウズラは1ヶ月に1回会えれば良い方です。

12月になると、サトウキビも育ってきて、ミフウズラの行動範囲も広がっているのか、畑の端っこで採食行動している事も多く、一度ミフウズラが飛び立った畑に目星をつけておけば、会える可能性が高まると思います。

ミフウズラはペアで生活している事も多く、1羽が通り過ぎて行っても、あともう1羽いる事がよくあるので、注意深く観察してみてください。

ミフウズラは小浜島でも留鳥として暮らしていると思われ、通年会える機会がありますが、撮影チャンスは限りなく低い…そんな印象の鳥さんです。

会える時期

小浜島でのミフウズラの観察記録
4月5月6月7月8月9月
△ペア鳴
10月11月12月1月2月3月
△ペア△ペア鳴ペア
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ミフウズラの図鑑情報

図鑑情報
種名ミフウズラ
サイズ/体重全長約14cm/約58g
英名Barred Buttonquail
分類チドリ目/ミフウズラ科/ミフウズラ属
学名Turnix suscitator
漢字三斑鶉
時期南西諸島で留鳥
分布日本の南西諸島と中国南部から台湾、東南アジア、インドに分布
環境農耕地、草地など
行動1羽かつがいで生活する。

朝夕は背丈の低い草地や裸地、農道などで、歩きながら採食する。
日中はサトウキビやパイナップル畑などの中で行動していることが多く、開けた場所にはほとんど出てこない。

草の種子や陸生貝類、クモ類などを食べる。
巣は草や農作物の根元に枯れ草を集めただけの簡単なもので、一般的な鳥類とは異なり、抱卵•育雛はオスが行う。一妻多夫。

ミフウズラの動画

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