リュウキュウメジロ

リュウキュウメジロは、本州に生息するメジロの亜種で、スズメ目メジロ科に分類される鳥類です。

日本に分布するメジロは6亜種とされ、野外識別は困難。
ですが、亜種リュウキュウメジロは脇腹に褐色味がないことなどで識別できます。

メジロの6亜種
  • 北海道〜九州および周辺の島:メジロ
  • 伊豆諸島:シチトウメジロ
  • 硫黄列島:イオウトウメジロ
  • 屋久島および種子島:シマメジロ
  • 南西諸島:リュウキュウメジロ
  • 大東諸島:ダイトウメジロ

リュウキュウメジロの画像

リュウキュウメジロの画像
リュウキュウメジロ。本州のメジロと違って、脇腹に褐色味が無く、白い
リュウキュウメジロの巣立ち雛と思われる画像(巣立ちからかなり日が経っている)
リュウキュウメジロの巣立ち雛と思われる個体(巣立ちから、かなりの日が経っていると思われる)
薄暗い早朝にさえずるリュウキュウメジロの画像
薄暗い早朝に電線でさえずるリュウキュウメジロ
警戒の鳴き声を出すリュウキュウメジロの画像
枝にとまって警戒鳴きするリュウキュウメジロ

リュウキュウメジロの鳴き声

リュウキュウメジロの鳴き声は、メジロとあまり違いがないように聴こえます。

複雑なメロディーで「チーチルチュルチュルチュ」と長くさえずります。

また警戒時には「キュルキュルキュル」と鳴いたり、普段は「チィー」と小さく鳴いて群れ同士で意思疎通をしています。

さえずり

警戒時によく聴くキュルキュル

小さいチィー(群れ同士で鳴きかわし)

メジロの小群の鳴き声

ピチピチと聴こえる鳴き声

※ピチピチよりも大きく聴こえる鳴き声は、イシガキヒヨドリです。

沖縄「小浜島」でのリュウキュウメジロ

電線にとまるリュウキュウメジロの画像

小浜島のリュウキュウメジロは、林や歩道脇の茂み、リゾートホテルの敷地内の木々など、至る所で会うことができます。

早朝から、軽快で複雑なリュウキュウメジロのさえずりが至る所から聴こえてきて、小浜島の賑やかな朝を彩っています。

さえずりは3月ごろから聴こえ始め、繁殖期の間は、ほぼ毎日どこかでリュウキュウメジロがさえずっています。

本州のメジロと比べると、警戒心が低い個体が多く、人が近くにいても、すぐに逃げていくことはあまりなく肉眼でも観察しやすい鳥さんです。

会える時期

小浜島でのリュウキュウメジロの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

リュウキュウメジロの図鑑情報

図鑑情報
種名リュウキュウメジロ
サイズ/体重全長12cm(翼開長18cm)/約11g
英名Japanese White-eye
分類スズメ目/メジロ科/メジロ属
学名Zosterops japonicus
漢字目白•繍眼児
時期留鳥(1年中)
分布奄美群島や沖縄県に分布。
全亜種を含めた分布は、インドネシア、日本、大韓民国、フィリピン、東ティモール。
環境山、森林、海岸林、茂み、植え込み、庭など
行動つがいか小群で生活するものが多い。主に樹上で、昆虫類、クモ類、木の実、花蜜などを採食。地上に降りることは少ないが、越冬期には林に近いアシ原にもよくいる。
越冬のため、北方で繁殖した亜種メジロも渡来するが、一緒に行動することはない。
庭木や森林の木などにカップ状の吊り巣を作り、繁殖する。一度の繁殖で3〜5個の卵を産み、抱卵期間は約11日で、育雛期間は約12日。

リュウキュウメジロの動画

小浜島の行き方
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