ノゴマ

ノゴマは、喉の赤い羽が特徴的なスズメ目ヒタキ科に分類される鳥類です。

北海道で繁殖する為、それ以外の地域では渡りの時期に通過する程度の鳥さんです。
ただ小浜島を含む南西諸島では相当数が越冬しています。

ノゴマの画像

ノゴマの成鳥オスの顔アップの写真
ノゴマの成鳥オス。喉の鮮やかな赤色が特徴的。
ノゴマの喉の赤い部分が薄くて小さい若鳥の写真
ノゴマの若鳥。喉の赤い部分が小さくて薄い。

ノゴマの鳴き声

ノゴマは普段の鳴き声、地鳴きは「チュウイ」と綺麗な声と「クワッ」とカエルのような鳴き声で鳴く事が多いです。

ノゴマのさえずりは「チョイチョイ チュイ チュウィー チーチョ」と色々な声を組み合わせてさえずります。繁殖期の朝夕に鳴く事が多いですが、越冬地の南西諸島でも早朝にさえずる事があります。

ノゴマのさえずり(ぐぜり)

ノゴマの地鳴き(クワッ)

ノゴマの地鳴き(チュウイ)

ノゴマの地鳴き(クワッからのチュウイ)

ノゴマのさえずり(若鳥のぐぜり)

ノゴマの警戒鳴き(他の鳥さんの可能性あり)

※こちらの鳴き声は、ノゴマの観察時にノゴマのいる方向から聞こえてきた鳴き声です。
実際にノゴマがこの声で鳴いている姿を見ていないので、他の鳥さんの可能性もあるとさせていただいてます。

沖縄「小浜島」でのノゴマ

茂みの中のノゴマの写真

小浜島のノゴマは、ヨシ原などが生えている水辺に近い茂みに飛来している事が多かったです。

通過個体と滞在個体がいるようで、12月頃から飛来し始め、2月には要所要所のポイントに数羽のノゴマの群れが滞在している状況でした。

滞在し始めの縄張り主張の時期にさえずる機会が多いのか、早朝にぐぜり鳴きのようなさえずりも聞こえてきましたが、日が経つにつれて早朝にさえずる事はあまりなくなり、地鳴きの頻度が高くなっていました。

地面で採食するノゴマの写真

小浜島のノゴマの滞在場所は、人の立ち入れない茂みの中で、基本的には鳴かずに静かに過ごしている事が多い為、タイミングが合わないと飛来している事にも気づかない状況に…

ただ一度滞在場所が決まれば、決まった範囲内で生活する為、ポイントに行けばノゴマの気配を感じる事はできるかと思います。

開けた場所や撮影できる場所に出てきてくれるかと言ったら…そんな状況は8時間粘っても数回しかなかったです。ブラインドなどがあると、結果はもう少し変わるかもしれません…

会える時期

小浜島でのノゴマの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
⚪︎⚪︎
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ノゴマの図鑑情報

図鑑情報
種名ノゴマ
サイズ/体重全長約15.5cm(翼開長約24cm)/約22g
英名Siberian Rubythroat
分類スズメ目/ヒタキ科/ノゴマ属
学名Luscinia calliope
漢字野駒
時期北海道:夏鳥
本州から南西諸島:旅鳥
南西諸島:一部冬鳥
※繁殖例あり:岩手県早池峰山
分布夏季に中華人民共和国、ロシア、北海道などで繁殖し、冬季は東南アジアや南西諸島で越冬する
環境繁殖地:平地と高山帯の草原、牧草地、ハイマツ帯など
渡りの時期:河川敷の草地、河畔林、灌木林、都市公園、民家の庭
越冬地:ヨシ原付近の草地など
行動非繁殖期は薮などの茂みの中で生活するが、繁殖期には縄張りを持ち、丈の高い草の上や灌木や岩の上などで、さえずったり、見張りをする。

地上で昆虫類、クモ類、ミミズ類などを採食する。

非繁殖期は藪の中で生活する為、姿はあまり見せない。(冬のウグイスのような印象で、茂みの中から時折地鳴きが聞こえてくる)
南西諸島では越冬中にさえずる事もあるが、見晴らしのいい場所ではなく、枝の混み合った場所に位置取る事が多い。

ノゴマの動画

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