アカガシラサギ

アカガシラサギは、冬鳥または旅鳥として飛来するペリカン目サギ科の鳥類です。
繁殖記録もありますが、1羽で渡来する事が多く、渡来する時期は不安定な傾向があります。

夏羽、冬羽ともに体全体に色や模様が見られますが、飛翔時に目立つ真っ白い羽がアカガシラサギの特徴です。

アカガシラサギの画像

クビを伸ばすアカガシラサギ
アカガシラサギの冬羽。雌雄同色。警戒するとクビを伸ばして様子を伺います
魚を狙うアカガシラサギ
魚を狙うアカガシラサギ
羽先に色があるアカガシラサギの特徴
アカガシラサギは翼の先にバフ色が見られます。ここが真っ白だとジャワアカガシラサギの可能性が高いとの事
近くで行動する2羽のアカガシラサギ
図鑑では1羽で渡来する事が多く…とありますが、今回の観察では3羽が近くで行動していました

アカガシラサギの鳴き声

アカガシラサギは、ほとんど鳴きませんが、飛び立つ時や個体同士の喧嘩の際に「クァ」と鳴く事があります。

沖縄「小浜島」でのアカガシラサギ

魚を捕まえたアカガシラサギ

小浜島のアカガシラサギは、ゴルフ場の池や干潮時の海岸で見られます。
飛来時期は9月中旬からで、3羽ほどの小さな群れでもやってきます。

干潮時であれば、早朝から海岸で採食し、8時頃の狩りがひと段落した時間に少し離れた木の上で休んでいました。

小浜島の近くの石垣島では、ジャワアカガシラサギが飛来している事もあるので、小浜島にも飛翔時に見える白い羽が真っ白なジャワアカガシラサギが飛来している事もあるかもしれません。(アカガシラサギは、飛翔時に見える白い羽の先にバフ色が見られる)

会える時期

小浜島でのアカガシラサギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

アカガシラサギの図鑑情報

飛び立つ瞬間のアカガシラサギ
図鑑情報
種名アカガシラサギ
サイズ/体重全長約45cm(翼開長約90cm)/約300g
英名Chinese Pond Heron
分類ペリカン目/サギ科/アカガシラサギ属
学名Ardeola bacchus
漢字赤頭鷺
時期冬鳥または旅鳥
分布主に南西諸島に冬鳥として飛来する。また兵庫県神戸市でも越冬記録がある。まれに旅鳥として各地域に飛来し、秋田県、熊本県、千葉県では繁殖例がある。
世界分布は、夏季に中華人民共和国中東部で繁殖し、冬季になると東南アジアで越冬する。
環境干潟、水田、池、湖沼、湿地、河川など。
行動クビを縮めて水辺を歩く事が多く、警戒するとクビを伸ばす。
魚類の他、甲殻類や昆虫類などもとる。
背を低くして歩き回り、獲物を見つけるとサッとクビを伸ばして嘴で挟みとる。
十分に食べると飛び立って、近くの木の枝などにとまって休息する。
人間への警戒心は低めで、飛び去っても少し離れた場所に降りて、再び採食を行う。

アカガシラサギの動画

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