アカハラダカ

アカハラダカは、旅鳥として飛来するタカ目タカ科の鳥類です。

日本での観察は、秋の渡りがメインで、時期は9月上旬〜10月上旬。
春の渡りの時期はほとんど確認されていません。

春の渡りは、4月後半から台湾南部の墾丁(ケンティン)で毎日1,000羽を超えるアカハラダカの群れが確認されている事から、日本はルートに入っていないと考えられています。

アカハラダカの画像

飛翔するアカハラダカを正面から撮影
アカハラダカはオスが目がオレンジで黒っぽく見え、メスはハッキリとした黄色。写真の子はオス。

アカハラダカの鳴き声

アカハラダカは、高い声で「キュッ」と鳴いたり「キュィキュィキュィ」と早口で鳴きますが、渡りの移動中に鳴く事はほとんどありません。

沖縄「小浜島」でのアカハラダカ

飛翔するアカハラダカを横から撮影

小浜島のアカハラダカは、2023年10月14日に一度だけ小浜島にある海抜99mの小さな山「大岳」上空で確認されました。

観察を始めるのが遅く、アカハラダカの渡りの始まりとされる9月上旬から調査できませんでしたが、2023年9月24日に石垣島で300羽以上のアカハラダカの群れが観察されている事から9月から10月にかけて、小浜島でも会えるものと考えています。

小浜島で会えたアカハラダカは、滑空しながらたまにホバリングをして、大岳を半周したのち、姿が見えなくなってしまいました。

その後、小浜島でアカハラダカを観察できず、アカハラダカにとっての小浜島の立ち位置がわかりませんでしたが、今回の行動からは「ただの経由地点」だったように感じました。

会える時期

小浜島でのアカハラダカの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

アカハラダカの図鑑情報

飛びながら顔をかくアカハラダカ
図鑑情報
種名アカハラダカ
サイズ/体重オス:全長約25cm(翼開長約52cm)/約100g
メス:全長約36cm(翼開長約62cm)/約170g
※タカ類はオスよりもメスの方が大きいという共通の特徴がある
英名Chinese Goshawk
分類タカ目/タカ科/オオタカ属
学名Accipiter soloensis
漢字赤腹鷹
時期旅鳥
分布中国東北部から朝鮮半島にかけてと中国南西部で繁殖。
東南アジアで越冬。
日本では、春と秋の渡りの時期に九州や南西諸島で数千羽以上の大群が観察されるが、秋の渡りの観察記録がほとんど。
まれに、本州でも渡りが観察される(伊良湖岬など)
島根県では営巣した記録がある。
環境平地から山地の林
行動主に西日本を通過する。
渡りの途中で立ち寄る日本ではあまり観察できないが、カエル類を好んで採食する。
日本では少数がトンボ類を採食している様子が観察される事がある。
日本での秋の渡りの観察時期は9月上旬から始まり、10月上旬には終わるのが普通。
夕方にねぐらに入った群れは翌朝旅立つ。

アカハラダカの動画

おすすめの記事