八重山諸島…沖縄県に属するこれらの島々は、西に約270kmのところに台湾がある…
もはや海外の方が近い日本の島。(八重山諸島から沖縄本島は、約400〜500km離れています。)
八重山諸島には12の離島があって、石垣島を中心に各島々へ船で移動します。
そんな八重山諸島の楽しみの一つに雄大な自然があり、そこで息づく生き物たちがいます。
船での移動は八重山諸島の美しい海を眺めることができ、旅を盛り上げてくれますが…
ぜひもう一つ探して欲しいものがあるんです。
それが野鳥!
船で鳥?と思われるかもしれませんが…
夏×沖縄×船=野鳥!と言っても差し支えないくらい…
船に乗っていても野鳥に出会えるんですよ。
むしろ、船だからこそ、出会える野鳥がいる!
この記事は、八重山諸島に来られた時に、船移動の時にぜひ探して欲しい野鳥ガイドとなっています!
今回の航路は石垣島ー小浜島間の船旅での野鳥探しとなります。
それでは始まり始まり〜
八重山諸島の船の移動で、鳥探し!
まずは船移動で会える野鳥についてです。
これから出会う野鳥たちは「アジサシ類」と言って、海の上で活動することが多い鳥さんとなっています。
海上の空を飛び回り、海に飛び込んで魚を捕らえる、海のツバメのような鳥さんです。
そんな海を飛び回っている鳥さんも、狩りの後はどこかで休みたいわけです。
自然物を利用した休憩場所は、岩壁や岩場ですが…
航路にはアジサシ類にとってもありがたい休憩場所があるんです!
航路標識に鳥さんがいる!
航路標識は、アジサシ類の最高の休憩スポット!
海での位置を知るための目印。
色々な形のものがあり、目に見える光や形を利用した光波標識、電波を利用した電波標識、その他のものがあります。
航路標識を目印に、船に乗って鳥を探そう!
今回は、八重山観光フェリーの小浜島ー石垣島間の航路で、鳥探し!
八重山観光フェリーには、いくつか船があり、その日によってどの船が来るのかわかりません。
今回は2階がある「やいま号」という船。
鳥さんと会うには、最高の船です!
さぁ、出発です!
航路標識が見えてきたら、鳥さんがとまっていないかを確認します!
この標識にはいないようです…
航路標識は、次々と現れます。その都度、鳥さんがいないかを確認!
すると、アジサシさんがいました!
アジサシには何種類も仲間がいて…
この子達は、浜に近い海域でもよく会えるエリグロアジサシです!
航路によっては、標識ギリギリを通ることも…
エリグロアジサシの中に、くちばしと足が赤いベニアジサシもいました!
小浜島から石垣島の船旅は、30分ほど
沖合に出れば出るほど、珍しいアジサシに会えるんです。
この標識には、エリグロアジサシに混じって、見知らぬ子がとまっています。(写真の1番右にとまる黒っぽい子)
エリグロアジサシ達は船が通っても素知らぬ顔ですが…
マミジロアジサシは驚いたのか、飛び立ってくれました。
船は離れていくし、揺れるしで、シャッターチャンスは一瞬です。
2023年8月現在でも、海外の座礁船が撤去されず残ったままです。
この日は天気が悪く…
青い空と海と鳥さんとのコラボにならなかったのが残念です。
たまに船の後をついてきてくれるアジサシもいます!
海と言えば、カモメが定番の鳥さんだと思いますが、沖縄にはカモメはいないと言ってもいいくらい見かけません。
その代わり、沖縄の夏を彩るのがアジサシの仲間たちです。
アジサシは、チドリ目カモメ科に分類される鳥類なので…アジサシもカモメと言えばカモメかな。
そうして、船旅が終わります。
出会えたアジサシ達は「エリグロアジサシ、ベニアジサシ、マミジロアジサシ、オオアジサシ」の4種類でした。
日によっては、クロアジサシもとまっているとの事ですので…
ぜひ、八重山諸島を船で移動する機会があったら、アジサシ類を探してみてください!
沖縄のアジサシ類観察は5月〜9月が、シーズンとなっています!
自然豊かな八重山諸島!
この記事が、八重山の自然を楽しむ一つの参考材料になれれば幸いです!
ご覧いただきありがとうございました!