ベニバト

ベニバトは、数少ない旅鳥または冬鳥として、主に本州中部以西に飛来するハト目ハト科に分類される鳥類です。

南西諸島では毎年記録されていて、小浜島を含む八重山諸島では1年を通して記録がある他、全身幼羽の個体も確認されています。

ベニバトは、タイでは普通に見られ、人の生活圏の中でも巣作りしている様子が観察できました。

ベニバトの画像

電線にとまるベニバトの画像
ベニバトのオス。メスは全体的に灰褐色(撮影:小浜島5月)
巣材を集めるベニバトの画像
タイに行った時に会ったベニバト。レストランの梁で巣を作ろうとしていました

ベニバトの鳴き声

ベニバトは「クルクルール」と繰り返して鳴きます。

ただ日本で鳴き声を聞く機会は少ないです。

沖縄「小浜島」でのベニバト

朝日を浴びながら電線にとまるベニバトの画像
撮影:小浜島

小浜島のベニバトは、強風の早朝に電線にとまっているのを観察できました。

1羽だけでいて、しばらく観察していると、どこかに飛んでいってしまいました。

その後の観察記録はありませんが、小浜島でもベニバトが飛来するという事が確認できました。

八重山諸島では1年を通して記録があるとの事でしたが、その割には小浜島での観察記録は少ない事から、八重山諸島でも飛来数に偏りがあると考えられます。

会える時期

小浜島でのベニバトの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ベニバトの図鑑情報

枝にとまるベニバトの画像
撮影:タイ
図鑑情報
種名ベニバト
サイズ/体重全長約23cm/約90g
英名Red Turtle Dove
分類ハト目/ハト科/キジバト属
学名Streptopelia tranquebarica
漢字紅鳩
時期数少ない旅鳥または冬鳥
分布繁殖地:中国中部から中央アジア東部
越冬地:インド、東南アジア、台湾
石垣島:年間を通して、観察記録があり、記録数も増えている。秋には幼鳥の観察記録も多数ある為、繁殖している可能性もある。
環境平地の農耕地、草地、人家周辺の林など
行動本来の生息地では、非繁殖期に群れで生活しているが、日本へは1、2羽がときどき渡来する事が多い。
九州以南では比較的渡来記録が多い。

一定の採食場に、毎日同じくらいの時間に飛来して、主に植物の種子を採食する。
ある程度食べると、近くの樹上や電線などで休息する。

これを何度か繰り返し、夕方には他のハト類と同様に一定のねぐらへ帰る。

ベニバトの生息地の一つタイでは、観光地でも見られ、キジバト的な立ち位置で行動していました。
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