ダイサギ

ダイサギは、夏鳥または漂鳥、冬鳥として飛来するペリカン目サギ科の鳥類です。

日本のダイサギは「夏鳥の亜種チュウダイサギ」と「冬鳥の亜種ダイサギ」が飛来する為、ほぼ1年中観察できます。

八重山諸島では、主にチュウダイサギが越冬で飛来し、亜種ダイサギの正確な記録はありません。

ダイサギの画像

ダイサギの顔のアップ
ダイサギは口角の切れ込みが目の後ろまで伸びていて、くちばしの先が黄色か僅かに黒色がある顔立ち(似ているチュウサギは口角の切れ込みが目の下までで、くちばしの先が黒い)
湿地に佇むダイサギ
コサギとダイサギ
コサギ(約61cm/左3羽と右1羽)と比べると1回り以上大きいダイサギ(約90cm/中央)

ダイサギの鳴き声

ダイサギは地上ではあまり鳴かず、飛び立つ時にしわがれた声で「ガア」と鳴きます。

他には、採食の為の縄張りに侵入する他のダイサギを「ガァァァ」「ガガガ」と鳴いて追い払います。

沖縄「小浜島」でのダイサギ

飛ぶダイサギ

小浜島のダイサギは亜種チュウダイサギで、池や海岸、マングローブ林の干潟、歩道や車道の横の茂み付近でよく見かけます。

夏鳥として飛来する亜種チュウダイサギですが、小浜島では1年中観察でき、10月〜4月の出会いが多いです。

5月〜8月には、どこの水辺にもいるという感じは無く、たまにいる程度。
その年は繁殖しない若い個体が越夏する場所として小浜島があるといった様子。

また、歩道や車道で採食行動をする個体は、小浜島では秋以降に飛来するダイサギによく見られる行動です。

会える時期

小浜島でのダイサギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
10月11月12月1月2月3月
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ダイサギの図鑑情報

木にとまるダイサギ
図鑑情報
種名ダイサギ
サイズ/体重全長約90cm(翼開長約150cm)/約1,050g
亜種チュウダイサギ/全長94cm~83.8cm(平均89.3cm)
亜種ダイサギ/全長104cm~98cm(平均101cm)
亜種ダイサギは、アオサギ(約93cm)よりも大きい。
英名Great Egret
分類ペリカン目/サギ科/アオサギ属
学名Ardea alba
漢字大鷺
時期夏鳥、漂鳥、一部で冬鳥
分布世界の熱帯•温帯に広く分布
環境河川、湖沼、池、水田、湿地、河口、干潟、マングローブ林、歩道、車道など
行動平地から丘陵などにある林に、他のサギ類と混じってコロニーをつくる。
体に水がつかない程度の深さの水辺をゆっくりと歩いて魚類を探す。
ときどき立ち止まって水面をじっとにらんでいる。魚をくちばしで挟んだり、刺したりしてとる。
カエルやザリガニ、トカゲなどもとる。
歩道や車道にも出てきて、隅の草陰に寄りながら、首をクネクネと動かして獲物を捕らえる事もある。

ダイサギの動画

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