ゴイサギ

ゴイサギはペリカン目サギ科に分類される鳥類です。

北海道や東北地方では夏鳥ですが、その他の地域では留鳥で、身近な鳥さんの一種となっています。

とは言え、早朝や夕方以降が主な活動の時間帯で、池の対岸など離れた場所で行動している事も多いので、ちゃんと探さないと会いにくい…身近だけどあまり会えないそんな鳥さんです。

ゴイサギの画像

スイレン池のゴイサギ
ゴイサギは雌雄同色。成鳥冬羽(撮影時期:7月)
ゴイサギの幼鳥
ゴイサギの幼鳥。星を散りばめたような羽模様から「ホシゴイ」という愛称もある。(撮影時期:10月)

ゴイサギの鳴き声

「ゴア」「ゴアア」と尻上がりの大きな声で、1声ずつ区切って鳴く。

特に夕方の薄明時に、ねぐらから飛び立つと頻繁に鳴く。
繁殖コロニーでは雛や幼鳥も混じって、親鳥もさわがしく鳴く。

沖縄「小浜島」でのゴイサギ

早朝に空を飛んでいくゴイサギ

小浜島のゴイサギは、一年中見られる留鳥として生息しています。
ですが、ハッキリと姿が見られる事は稀です。

大体は用水路や池で突然飛び立って遭遇。空を飛んでいく姿を見かけるなど…
出会いはあっという間に終わってしまいます。

それでもホテル内の池やゴルフ場の池など、決まった場所を採食場にしている個体もいて、同じ場所を何度も訪れれば、比較的出会いは多くなります。

小浜島でも1年中会えるゴイサギではありますが、サギ類の繁殖コロニーは確認されなかった為、繁殖は別の場所(西表島か石垣島あたり?)でしている可能性があります。

会える時期

小浜島でのゴイサギの観察記録
4月5月6月7月8月9月
△若
10月11月12月1月2月3月
△若△若△若
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

ゴイサギの図鑑情報

ホシゴイという愛称もあるゴイサギの幼鳥。
図鑑情報
種名ゴイサギ
サイズ/体重全長約58〜65cm(翼開長約105〜112cm)/約800g
英名Black-crowned Night Heron
分類ペリカン目/サギ科/ゴイサギ属
学名Nycticorax nycticorax
漢字五位鷺
時期留鳥。
東北地方以北で夏鳥。
分布アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、インドネシア、日本、フィリピン、マダガスカル
環境湖沼、池、河川、海岸、ゴルフ場の池など
行動平地から丘陵地の林にコロニーをつくって繁殖する。

普通は夕方や早朝に採食するが、日中に採食するものもいる。
食べ物は主に魚類で、他にザリガニやカエルなどもとる。

獲物が近づいてくるのを待ち伏せて、くちばしで素早くとらえる。

非繁殖にねぐらへ帰るのは早朝。

4〜8月に3〜6個の卵を年に1〜2回に分けて産む。
雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は21-22日。
育雛は雌雄共同で行い、雛は孵化してから20〜25日で巣立ち、40〜50日で飛翔できるようになり独立する。生後1-2年で性成熟する。

ゴイサギの動画

おすすめの記事