【観察結果】大岳でタカの渡り2023年、八重山諸島小浜島

通常、タカの渡りは9月中旬から始まるとされていますが…
2023年大岳の観察は10月から始めてしまったので、完全に出遅れしています。

石垣島の記録では、2023年9月24日に300羽以上のアカハラダカの渡りが観察されてました。

観察概要
  • 場所:沖縄県竹富町小浜 海抜99mの山、大岳
  • 時期:10月〜
  • 時間:日の出6:30頃から1時間またはお昼まで
  • 方法:目視、カメラ、双眼鏡
  • 備考:同一個体のカウントあり、種の判断が怪しい時は?をつけています

※渡りのタカは基本的に1ヶ所にとどまらず、しばらく飛行したのち移動していくか、そのまま観察地点を通り過ぎていくかの行動パターンがよく見られる為、同一個体のカウントは誤差の範囲内で収まるものと考えられます。

カウント種は、アカハラダカ•サシバ•ハチクマ•ノスリ•ツミを中心に他のタカ類も記録しています。

大岳でタカの渡り観察2023

観察結果2023
日付\種名サシバハチクマノスリその他
10月1日8
10月2日1
10月7日
10月10日チョウゲンボウ2
10月14日2アカハラダカ1他1
10月18日大群(×大岳)
10月19日2

2023年10月1日

小浜島の大岳で観察されたチュウヒかサシバと思われる個体
チュウヒ?サシバ?それとも?
  • チュウヒ 1羽
  • カンムリワシ 1羽
  • チョウゲンボウ 2羽 同一個体の可能性あり
  • 種不明 4羽

天気は曇り時々晴れ。空を舞うタカ柱は見られず、どの個体も麓から浮き上がってくるような感じで現れました。

チュウヒと思われる個体は、腰が白く顔が真っ黒で、足を伸ばして長く見えた点から判断しましたが…
サシバの可能性も普通にあります。(上記添付写真)

カンムリワシは八重山諸島特有の種で、冬季には小浜島にも数羽が越冬しているので、今期も西表島か石垣島から渡ってきたと思われます。

2023年10月2日

小浜島の大岳で観察されたチョウゲンボウと思われる個体。同じ場所同じ時間帯に飛び立っていった
目の下に黒い羽が見えるので、チョウゲンボウの可能性が高い。同じ場所同じ時間帯に2日続けて飛び去っていきました
  • 種不明 1羽 

昨日と同じ地点から1羽の猛禽類らしいシルエットの影が浮き上がってきました。

曇り空でかなり暗い状況だったので、ハッキリとした種はわからずでしたが、昨日と同じ場所から浮き上がってきた点から、滞在中のねぐら入り個体の可能性があります。

昨日の写真も種の判断が難しかったですが、うっすらと見える特徴から、この日の個体もチョウゲンボウの可能性がありました。(上記添付写真)

2023年10月10日

7:53 チョウゲンボウが2羽で空を飛び交う
9:00 観察終了

朝方は逆光での観察が多く、種が不明な事も多いです。
チョウゲンボウと思っていた個体も、今となってはサシバの可能性がありました。

2023年10月14日

7:50 サシバ2羽
8:00 種不明1
8:45 アカハラダカ オス1
10:00終わり
15:00 サシバ2羽 

朝、サシバが2羽飛んでいるのを確認。
夕方前に戻って観察を始めると、まだサシバがいました。
朝と同個体で越冬する個体かも?

山周辺を飛び回り、時折鳴いていた。
もう1個体と取っ組み合いしているようだったので、どちらもオスで越冬地の縄張り争いなのかも?

アカハラダカは、西表島を背に突然空から現れた感じでした。
チョウゲンボウのような印象で、時折ホバリングしながら、大岳を半周して遠くへ行ってしまいました。

2023年10月18日

頂いた情報より。
早朝、海上の空にてサシバの大群の渡りが観察されました。

2023年10月19日

大岳周辺では2個体ほどが滞在していて、このまま越冬するかも?

小浜島全域では、空をクルクル周りながら飛び去るサシバ1羽(換羽でかなり羽の抜けた個体)が見られた。
早朝には島を通り過ぎる10羽前後のサシバの群れが見られた。

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