カンムリワシ

小浜島でのカンムリワシは、林が隣接する農耕地や湿地の枯れ木や地上に突き出た朽木にとまっているところに出会し、1羽やつがいで観察され、羽色が白い若い個体も見られます。

カンムリワシの画像

朽木にとまるカンムリワシの成鳥
カンムリワシは雌雄同色
枝にとまるカンムリワシの成鳥
地上に降りたカンムリワシの成鳥
林縁の木にとまるカンムリワシの成鳥
羽色が白いカンムリワシの若い個体
若い個体は、羽色が白い

カンムリワシの鳴き声

カンムリワシのオスは樹上やディスプレイ飛翔をしながら「ピュピュピュ ピュイユ ピュイユ」と鳴きます。また「ピュイユー」と少しかすれた声で短く鳴くこともあります。

非繁殖期にはほとんど鳴きません。

沖縄「小浜島」でのカンムリワシ

会える時期

小浜島でのカンムリワシの観察記録
4月5月6月7月8月9月
⚪︎
10月11月12月1月2月3月
○、ペア
◎:毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。)

カンムリワシの図鑑情報

図鑑情報
種名カンムリワシ
サイズ/体重約55㎝(翼開長約110㎝)/約800g
英名Crested Serpent Eagle
分類タカ目/タカ科/カンムリワシ属
学名Spilornis cheela
漢字冠鷲
時期石垣島と西表島に留鳥
分布インド、インドネシア、スリランカ、タイ、中国南部(福建、広東、雲南など)、日本(八重山列島)、ベトナム
環境林、沢地、湿地、水田、草地など
行動林縁の木や電柱などにとまって、地上にいる獲物を探す。主な獲物はカニ、ヘビ、カエル、昆虫類、鳥類など。繁殖期以外は1羽で行動しているのが普通。
カンムリワシは年に1度しか卵を産まず、成鳥になるまで3年もかかる。抱卵期間は43〜48日ほど。

カンムリワシのこと

カンムリワシは沖縄の方言で「マヤダン」や「バシントゥイ」と呼ばれ、八重山民謡の「鷲ぬ鳥節」にも謳われています。

他にも「マヤダンが低く飛ぶと雨が降る」「マヤダンが山々にこだまするように甲高い声で鳴き、大空を舞う時は晴れる」などの言い伝えも残っていて、昔から島の人たちと近い存在でした。

そんなカンムリワシは、1977年に国指定特別天然記念物に指定され、1993年には国内希少野生動植物種に指定、1998年には絶滅危惧IA類(現存種の中でもっとも絶滅の恐れが高い)として掲載されています。

2012年3月の調査では、西表島に76羽、石垣島に110羽が確認されています。

カンムリワシの個体数減少原因の一つとして、島内での車とカンムリワシとの交通事故があります。その為、島内で車を利用する場合は制限速度の40km/h〜30km/hをお願いしています。

カンムリワシの動画

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