ノビタキはスズメ目ヒタキ科に分類される鳥類です。
本州中部以北で繁殖し、それ以外の地域は春と秋の渡りの時期に見られる渡り鳥で、
小浜島を含む八重山諸島では、一部が越冬する為、冬鳥でもあります。
ヒタキ科らしく目立つ場所にとまって地上に降りて食べ物を探し、また元の場所付近に戻ってくる為、比較的観察しやすい鳥さんです。
ノビタキの画像
ノビタキの鳴き声
ノビタキのオスは繁殖期に草の先や柵にとまって「チュ ピーチョ」「チョピ チュピ チー」「ヒーチュピチー」などとさえずります。
普段の鳴き声(地鳴き)は「ヒッ」「ジャッ ジャッ」「ジッ ジッ」と鳴きます。
沖縄「小浜島」でのノビタキ
小浜島のノビタキは、本州で見られるノビタキとほとんど変わらず、農耕地など開けた草地でよく見られます。
飛来する個体も完全な夏羽の個体はほぼ見られず、少し顔が黒いオスやメスっぽい個体が多いです。
本州などでは春と秋の渡りの時期に見られる旅鳥ですが、八重山諸島では一部が越冬していると言われています。
ただ小浜島では11月には毎日会えていたのに、12月以降まったく姿を見かけなくなった事から、本州と同様に旅鳥の分類でいいと思います。
会える時期
小浜島でのノビタキの観察記録 | |||||
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4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
○ | ー | ー | ー | ー | ー |
10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
ー | ◎ | ー | ー | ー | ー |
◎:ほぼ毎日会える|○:数日おきに会える|△:数回しか会えない|ー:会えない|ペア:つがいで確認|若:若鳥確認|雛:雛確認|抱:抱卵確認|鳴:声はするけど姿は見えず(1人での調査記録となります。空欄項目は未調査期間。随時更新予定です。) |
ノビタキの図鑑情報
図鑑情報 | |
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種名 | ノビタキ |
サイズ/体重 | 全長約13cm(翼開長約21cm)/約10g |
英名 | Siberian Stonechat/African Stonechat |
分類 | スズメ目/ヒタキ科/ノビタキ属 |
学名 | Saxicola torquatus |
漢字 | 野鶲 |
時期 | 本州中部以北:夏鳥 本州中部以南:旅鳥 八重山諸島:旅鳥または冬鳥 |
分布 | ユーラシア大陸中部、西部で繁殖し、冬期は南へ渡る。 東南アジア、インド等では周年見ることができる。 |
環境 | 平地から山地の草原、牧草地、農耕地、川原、ゴルフ場など |
行動 | 繁殖期以外は1羽で生活する。 尾羽を上下に動かしながら、草の穂先や灌木などにとまっては移動し、昆虫類•クモ類などを採食する。 渡りの時期にも、農耕地や川原の少し丈の高い草などにとまり、主に地上に降りて採食する。 越冬•滞在地では、同じ場所で活動する事が多い。 |